【佐渡の棚田米コシヒカリを学校蔵で醸したお酒】
日本で初めてジアスに認定された佐渡島の、全国初の清酒特区適用認定された学校蔵で希少な棚田米コシヒカリを使った日本酒です!
日本ではじめて世界農業遺産(GIAHSジアス)に認定された佐渡島の南東部に、岩首と呼ばれる集落があります。ここには「昇竜棚田」と呼ばれる美しい棚田があり、多くの人を魅了しています。
しかし、棚田は小さな変形田が多く機械が使えないため生産性に乏しく、高齢化や担い手不足も課題になる中、その維持が難しくなっています。
このままでは、高品質な米が栽培される田んぼが受け継がれず、朝日に照らされ神々しいほどに輝く棚田の風景がなくなってしまうかもしれません。
そこで私たちの酒蔵では昇竜棚田のお米を100%使用した日本酒で、この棚田の保全と佐渡ジアスの支援につなげたいと考え、2020年より棚田米を用いた酒造りをはじめました。
仕込む場所は、廃校になった小学校を酒蔵として再生させた「学校蔵」。朝日を浴びて育ったお米を、夕日がきれいな学校蔵で醸しました。「龍のめぐみ」がメッセンジャーとして、たくさんの方に棚田のことを伝え、棚田保全に対して皆さんに興味を持って頂ければ幸いです。
■味わい
昇竜棚田を包み込む朝日のように爽やかな柑橘系の香り、
柔らかな甘みとさらりとした酸が融合したソフトな味わい。
おかわりがいっぱい出来る味わいです!
■こだわり
・ 佐渡初の棚田米で仕込む日本酒
原材料は、ジアスに認定された佐渡の農業の多様性を実感できる
岩首集落の昇竜棚田で育てたコシヒカリを100%。
コシヒカリでの仕込みは粘り気が多いため、麹造りが難しいです。
水分調節などに気をつかいながら、さらりとした旨みや甘みを
引き出しました。
・日本で一番夕日がきれいな学校蔵で仕込んだ日本酒
仕込みをする学校蔵は、「日本で一番夕日がきれいな小学校」と
謡われながら2010年に廃校になった場所を、尾畑酒造の第二の酒蔵
として再生させた場所。2019年12月の構造改革特区法の一部改正
で新設された「清酒特区」の第一号として認定適用されました。
・無等級
昇竜棚田米のコシヒカリを100%使用。
その米を50%まで磨き上げました。
通常ですと純米大吟醸としてリリースをするのですが、
等級検査に要するコストを省いて農業収入に充てることを
重視したことでお米に等級が付かないため、
特定名称を名乗らない日本酒となります。
・再生エネルギーで造ります
「龍のめぐみ」は佐渡島ならではの要素を詰め込んだ純佐渡産。
仕込みに使用する電気には太陽光パネルを用い、再生エネルギーを
導入しています。原料となるお米も、仕込みのためのエネルギー
も、純佐渡産のお酒です。
・『龍のめぐみ』名前の由来
棚田は、その田圃の様子が竜が空を目指して昇う様のようである
ことから、いつしか昇竜棚田と呼ばれるようになりました。
その竜と呼ばれる田圃や大地のめぐみとエネルギーが詰まった
お米を使って仕込むことから、このお酒を『龍のめぐみ』と
名付けました。
・棚田ガールズも仕込みをサポート
佐渡の棚田米を保全すべく、2021年春にUIターンの女性6名で結成
された「棚田ガールズ」。彼女たちは米作りのお手伝いをすると
ともに、その棚田米で仕込む酒造りの体験にも挑みました。
棚田を思う優しい気持ちがお酒の味わいにもあふれています。
*「学校蔵」は私ども尾畑酒造の二つ目の酒蔵として2014年よりスタートした場所です。2020年5月には全国初の清酒特区として適用認定されました。