学校蔵のお知らせ

〜資源もエネルギーもヒトも
 循環させるサステナブル・ブリュアリー〜

「学校蔵」とは、創業1892年の老舗酒蔵・尾畑酒造が2014年に佐渡島の廃校を二つ目の酒蔵として再生した場所です。ここでは夏場に酒造りを行っており、「酒造り」「共生」「交流」「学び」の4つの柱で運営。生物多様性を保全する原材料と太陽光パネルによる再生可能エネルギーを使った酒造りを行い、副産物の酒粕や麹は、施設内の学校蔵カフェで地元生産者の食材と合わせた発酵メニューとして提供、食品廃棄ロス削減にもつなげています。これら地域の循環を学ぶことにもなる長期滞在型『酒造り体験プログラム』やワークショップ『学校蔵の特別授業』等では国内外から参加者が集まり、毎年コミュニティが広がっています。

日本の縮図と言われる佐渡島は、朱鷺が再生した島です。その島で小さな木造校舎の廃校は、約10年の歳月をかけ資源もエネルギーもヒトも循環させる“サステナブル・ブリュアリー”として進化を続けているところです。今後はさらにエコシステムを進化させ、ゼロカーボンブリュアリーを目指します。

■2023年「企業フィランソロピー大賞 特別賞」受賞
■2022年 環境省GOOD LIFE AWARD「環境地域ブランディング賞」受賞 (PDF)
■2020年「The Japan Times」によりSATOYAMA大賞受賞。
「学校蔵」は2020年5月10日より内閣府清酒特区第一号を適用。

学校蔵はこうして生まれ、成長してきた

オール佐渡産で仕込んだ
「かなでる/ KANADEL」お酒たち

音色が無限であるのと同様に、日本酒も原材料はもちろん、仕込みの方法や温度経過などによってその風味は無限に広がります。学校蔵は昔、学校であったことから、様々な製法を学び、チャレンジする場にしたい。そう考え酒造りに向きあっています。
あたかも音色を自在にかなでるように酒造りを探求し、色とりどりのハーモニーを佐渡の風土でかなでたい。そんな想いを込めて、お酒たちに「かなでる/KANADEL」と名付けました。日本酒の新たな可能性を育ててまいります。

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資源の循環について

本社で冬場に酒造りを行っているため、学校蔵では夏場を中心にした期間、仕込み蔵を冬の環境にして酒造りを行っています。原材料はオール佐渡産。酒米は例えば、佐渡相田ライスファーミングによる牡蠣殻農法で育てた朱鷺とくらす郷づくり認証米や、岩首地域の棚田米を使用。2022年からは西三川地域の生産者グループによる学校蔵酒米の栽培もはじまり、佐渡の生物多様性の保全や地域の持続に酒造りからも参加しています。2022年7月、施設内に学校蔵カフェをオープンし、酒造りで出た酒粕などの副産物や麹と地域食材を活用したメニューを提供。発酵食を広めるとともに、地元生産者の食材活用や食品ロス削減に微力ながら取り組んでいます。

*尚、学校蔵はスタート時点においてはリキュール免許にて製造しておりましたが、2019年に内閣府の清酒特区第一号として認定され、日本酒製造蔵になりました。

エネルギーの循環について

酒造りの資源が佐渡産ならば、酒造りのエネルギーも佐渡産へ。学校蔵では2014年にプール跡に10kwの太陽光パネルを、2017年に20kwの太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギーを導入しています。再生可能エネルギーの導入については、東京大学未来ビジョン研究センターと共同研究を進行中。
今後、学校蔵はさらにエコシステムを進化させ、ゼロカーボンブリュアリーを目指します。

ヒトの循環について

「酒造り体験プログラム」

学校蔵では夏場に冬の環境を作って酒造りを行っています。
この仕込み中、製麹〜三段仕込みの期間に酒造りを体験する「一週間の酒造り体験プログラム」を実施しており、タンク1本につき4名の体験者を生徒として受け入れています。
佐渡で長期滞在しながら酒造りの現場を学ぶことで、ブランドや日本酒だけではなく、佐渡を知り生産者と酒造りのつながりを知って頂く機会にもなっています。海外からの参加者やリピーターも多いです。
一週間のうち2日目の夜は宿泊施設で止まって夜の麹作業に参加してもらったり、学校蔵卒業生で組織する同窓会も設立し、日本酒と佐渡をテーマに学校蔵のコミュニティが世界に広がっています。

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『学校蔵の特別授業』

2014年よりスタートした年に一日限り行う白熱ワークショップです。佐渡島は自然・文化・歴史に多様性があり“日本の縮図”と言われる島です。同時に、日本の課題が詰まっているという意味でも“日本の縮図”です。この課題先進地・佐渡島の見方を変えて課題解決先進地として捉え、「佐渡から考える島国ニッポンの未来」を大テーマに据えて毎年多様性かつ多世代の人が混ざって学ぶ場創りをしています。講師としては、今まで藻谷浩介さん、養老孟司さん、出口治明さん、玄田有史さん、ウスビ・サコさん、半藤将代さんなどがご参加下さっています。

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"学校蔵カフェ"で
発酵メニューとお酒を楽しむ

元職員室だった部屋を改装し、2022年7月に学校蔵カフェとしてオープンしました。空と海が近い絶景を眺めながら、発酵×地域食材をテーマに、日本酒のテイスティングはもちろんのこと、清酒酵母で仕込んだ手作りパンや地元生産者のジャム、はちみつなどをご用意しています。酒の副産物の酒粕や麹なども活用し、食品廃棄物ロス削減にもつなぐべくメニュー開発にも取り組んでいます。学校蔵カフェは、イベントや体験参加者と地元の人との交流の場にもなっています。

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学校蔵を数時間で満喫する
特別テイスティングコース

学校蔵では1時間〜2時間で楽しめる校内案内+日本酒テイスティングが楽しめる特別コースを各種ご用意しております(予約制)。ご希望の方はお問い合わせください。

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視察コース

学校蔵は佐渡の廃校を酒蔵として2014年に再生し、地域の生物多様性を促進する資源を原材料と再生可能エネルギーを取り入れて夏に酒造りを行っています。また、多様性のある人たちを集めたワークショップや長期滞在型体験プログラムを行い、まさに「資源・エネルギー・ヒトを循環させるサスティナブル・ブリュアリー」を実践している場所です。
学校蔵の取組について視察をご希望の方は、予約お問い合わせフォームよりお申込み下さい。

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"学校に泊まる"という特別なSTAY。
宿泊エリアについて

元ランチルームを宿泊エリアに改装し、4つのプライベートルーム、共有エリア、お風呂など備えております。研修などにもぴったりの空間です。《会員制》

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電気自動車で佐渡を周遊
レンタカーについて

電気自動車日産リーフ(5シーター)。
充電ステーションは学校蔵、旧西三川小学校グランド跡、尾畑酒造にございます。

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コラボレーションエリアについて

大学連携

大学連携

●東京大学 未来ビジョン研究センター
●芝浦工業大学 地域共生基盤研究センター
芝浦工業大学 「佐渡木匠塾」

図書室

図書室

学校蔵には10社の出版社様よりご寄贈頂いた本、佐渡やお酒、地域振興に関する本をご用意してあり、子供も大人も想像力を羽ばたかせて頂ける空間となっています。

癒しBar

癒しBar

元・資料室だったお部屋を芝浦工大「佐渡木匠塾」の皆さんが断熱効果を備えた癒しの空間にリニューアル。春には校庭に咲き誇る桜を眺めて頂けます

コワーキング

コワーキング

学校蔵では企業様の離島サテライトオフィスとしての利用契約を賜っております。離島の廃校ならではの未来志向のアイデアをここから創造しませんか?

お問い合わせは
こちらより

学校蔵のConceptについて

資源・エネルギー・人を循環させるサスティナブルプリュアリー

学校蔵 校内全体図

尾畑酒造について

1892年創業、銘酒「真野鶴」を製造販売する老舗蔵。本社は佐渡市真野新町にあり、酒蔵SHOPも併設しています(年中無休)。2003年より海外輸出をスタートし、現在は約15か国に輸出をしています。酒造りのモットーとして「四宝和醸〜米・水・人・佐渡の四つの宝を和して醸す」という言葉を掲げ、佐渡ならではの酒造りを追求。日本酒は生産地の物語を伝える語り部と考え、日本酒を通して佐渡島を発信しています。

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