蔵元日記

 
  2011年01月20日 (木)
日本の百年企業 [佐渡の蔵元日記]  入力者: 尾畑留美子
「日本の百年企業」(朝日新聞出版)。

いきなり重みのあるタイトルです。

これは全国の朝日新聞で好評連載された「百年企業」を一冊にまとめたもの。
本日、見本が届きました。

帯に目を向けると・・・

『老舗は常に新しく』

『時代の変化についていけなければ、百年を超す歴史も一瞬で消えてしまう。激動の近現代を生き抜き、不運を転機へと変えた老舗のしなやかな知恵に学ぶ。』

実に雄々しい言葉が並びます。

なぜ、今、老舗が注目されるのか?

その問いの答えへの導きが、全国111の百年企業への取材にあります。

老舗企業の背景には、いつの時代にも変革があります。
伝統とは、革新の連続の上に成り立つものだからです。

そんな老舗の心構えが、いろんな産業界の百年企業の言葉で語られている読み応えたっぷりの一冊です。
この「日本の百年企業」に、誠に恐縮してしまうのですが、尾畑酒造も紹介されています。
(いや、本当に申し訳ない感じです・・・)

当社をはじめ、各社の取り組みについては、本書をご覧頂くとして・・・



老舗企業は長い歴史の中で幾度もの危機に直面しているはずです。

その一つが後継者のこと。

紆余曲折があって、蔵元を継ぐことになった私自身が最優先して考えることは
「つなぐ」こと。

次につなげることが出来たときに、やっと及第点がもらえるのかと思っています。

その意味では「拡大」よりも「継続」が優先。

良い形で継続するために、利益追求だけではない「何か」に突き動かされているのも
老舗の共通点かもしれません。

そのために守るべきものを守りつつ、その一方で「変化」「挑戦」することを恐れずにいたいと思います。

本の終章の結び。

『どんな老舗でも時代に合わせて変化はしていかなければいけない。
老舗の味は「懐かしい」だけでなく、「これからも食べたい」ものでなければならないのだ』


これからの時代を担う人たちに必要とされる日本酒であるために、
老舗の蔵元は何をすべきなのか・・・

さらに百年の後にもつないでいる酒蔵でありたいと、
改めて感じています。

(「日本の百年企業」は朝日新聞出版より、1月30日発行)


■ショコラ・リキュール「真野鶴ココシュ」「サロン・デュ・ショコラ」に出展■

時期:2011年1月26日〜31日(25日はアイカード会員様の内覧会)
場所:新宿伊勢丹本館6F催事場

お近くにお越しの節は、ぜひお立ち寄り下さい。
世界中の有名パティシエも一同に揃う素敵なショコラの祭典です!


◆◇◆尾畑酒造「真野鶴」ストーリー動画〜日本語
◆◇◆Obata Shuzo MANOTSURU story movie
◆◇◆酒蔵見学のご案内
◆◇◆《真野鶴メルマガ》ではイベントや限定商品などご案内中◆
◆◇◆コメンテイター・尾畑留美子自己紹介
 
 
  2011年01月18日 (火)
北京に清酒輸出 [旅する地酒]  入力者: 尾畑留美子
今朝の地元紙・新潟日報の経済面に、「海外戦略 強化図る」という見出しで日本酒と米菓の取り組みが取り上げられていました。

・・・と、まるで人ごとのように言ってはいけません。

当社も出ておりました(汗)。

この「蔵元日記」でも昨年10月に「北京出張で思うこと」をご紹介致しましたが、
今回はその取り組みをもう少々詳しく・・・。

私たちが現在取り組んでいる北京プロジェクトは、県内複数蔵元と商社と連携し、中国に日本酒を輸出し広めていくことです。

そのために第一弾の仕掛けとして行われたのが、昨年10月に現地の飲食店関係者らを招いて行った試飲会や展示会。

会場は高級ワインが居並ぶ某ワイン店(というかもはや倉庫のレベルでしたが)。

ニュースにもなっているのでご存知の方も多いでしょうが、
いまや中国でのワイン消費量は世界有数。

それも高級ワインの消費が多いということも、
このショップ(倉庫?)をゆっくり回ると実感できました。

この会場では普段でもワインのプロモーションイベントが行われているそうなのですが、初の日本酒バージョンを開催致しました。


会場にはおよそ100名が入れるスペースと、奥には大きなスクリーンをセットしてお酒造りに関する映像を。
ワイン関係者や飲食店の方々が続々といらっしゃり、各テーブルを回りながら、新潟や佐渡のお酒の特徴や魅力、そしてまだまだ日本酒の知識が浸透していない中ですから、わかりやすくSAKEのお話をしていきます。

ワイン関係者は味わいの違いについてはやはり敏感です。
その一方、日本酒と焼酎の違いもピンと来ない方もいらっしゃり、多くの課題を見つけることが出来ました。
中国に限らず、海外市場ではお酒の外装も大きなポイントです。
もっとも、漢字文化の国ですので、ブランド名などについては読んで頂けますが、色使い、言葉の意味など、その国ならではの捉え方もあるので、そういったことも知るチャンス。

この北京出張では中国の市場や、中国の人たちの考え方、ビジネスの取り組み方を垣間見ることが出来たのが大きな収穫でした。

そして、同じ位に大きな収穫だったのは、中国で活躍する多くの日本の人たちに出逢えたこと。

勢いがあって、目標が明確で、意思決定が早く、使命感に溢れている。

躍進の地・中国で見つけた私の最大の収穫は、躍進する日本人たち″と言えるかも。

中国に限った話ではないですが、国際的に活躍している日本人に共通して感じるのは、NIPPONに対する、そして日本人であることの「誇り」。

そんな勇ましくも高尚な「誇り」に出逢うたびに、私も自分自身の中で何かが変わるのを感じます。

この北京プロジェクトはまだまだ始まったばかり。
でも、産業としての交流や文化交流をもっともっと広げていきたいと思います。

そして、民間レベルでの交流がさらに深く広くなることによって、国レベルの問題が相対的に小さくなっていけば・・・。
いいですよね!
お酒もたくさん飲んでもらおう(^^)。ウン。
←大満足な私♪


ちなみに、この写真は北京市内某超高級スーパーのエントランス部分。

いきなり「新潟コシヒカリ」がてんこ盛りでびっくり!

かなり高価なのですが(というか、このお店の商品プライスは日本感覚でも高級価格。でも中国人のお客様で一杯なのです。)、順調に売れているとのこと。

「新潟」、有名かも(*^^)v。

我々のプロジェクトも、新潟清酒が複数揃うことによって、地域ブランドとしての魅力を発信しています。

個々の産地が光ることによって、日本酒全体のバラエティが生きるのですね。

■ショコラ・リキュール「真野鶴ココシュ」「サロン・デュ・ショコラ」に出展■

時期:2011年1月26日〜31日(25日はアイカード会員様の内覧会)
場所:新宿伊勢丹本館6F催事場

お近くにお越しの節は、ぜひお立ち寄り下さい。
世界中の有名パティシエも一同に揃う素敵なショコラの祭典です!


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  2011年01月17日 (月)
サロン・デュ・ショコラ [真野鶴の酒ショコラ・ストーリー]  入力者: 尾畑留美子
当社の日本酒ベースのショコラ・リキュール「真野鶴ココシュ」が
ショコラの祭典「サロン・デュ・ショコラ・オ・ジャポン」に出展します(^^)。

本日、立派なイベント冊子が届きました。

香り立つような写真ですね〜(ちょっと自画自賛気味で申し訳ない)。
カメラマンの方、素晴らしいですね〜♪
ありがとうございます(と、ここで御礼など・・・)。

昨年、日本酒の蔵元として初出展を果たしたのですが、
会場ではジャン=ポール・エヴァン氏やクリスティーヌ・フェルベール氏、フィリップ・ベルナシオン氏をはじめ、世界の有名ショコラティエが優雅な手さばきで宝石のようなチョコレートを次々生み出していく姿に、ついつい見とれてしまいました。

ちょっと空いた時間には、かぐわしい香りに誘われてか
当社のブースにもいろんな方がお立ち寄り下さり、
ベースがSAKEと知って興味深々の御様子。

今年はさらに「JAPON」がテーマ。

伝統の素材やルーツを生かしながらモダンなマリアージュが生まれる瞬間に立ち会えそうな予感です♪

イベントは今月26日から31日(最終日は午後6時終了)まで、新宿伊勢丹本館6階で開催されます。

日本酒とショコラ、マリアージュの到達点をご覧頂きたく、
ぜひお立ち寄り下さいね(^^)


■ショコラ・リキュール「真野鶴ココシュ」「サロン・デュ・ショコラ」に出展■

時期:2011年1月26日〜31日(25日はアイカード会員様の内覧会)
場所:新宿伊勢丹本館6F催事場

お近くにお越しの節は、ぜひお立ち寄り下さい。
世界中の有名パティシエも一同に揃う素敵なショコラの祭典です!


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  2011年01月16日 (日)
今年一番の雪! [佐渡の蔵元日記]  入力者: 尾畑留美子
雪!

今年一番の雪!

起きたら一面の深い雪景色でびっくり。

除雪車もフル稼働。

この冬初めての長靴登場と相成り、雪を乗り越え乗り越え前に進みます(笑)。

蔵ではみんな雪かきに追われてました。

でも、この本格的な寒さがおいしい日本酒を生むのです。

帰りも長靴で、雪を乗り越え乗り越え。

おいしい日本酒が出来ます〜に、と願いつつ。
■ショコラ・リキュール「真野鶴ココシュ」「サロン・デュ・ショコラ」に出展■

時期:2011年1月26日〜31日(25日はアイカード会員様の内覧会)
場所:新宿伊勢丹本館6F催事場

お近くにお越しの節は、ぜひお立ち寄り下さい。
世界中の有名パティシエも一同に揃う素敵なショコラの祭典です!


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  2011年01月13日 (木)
酒業界も年賀会 [佐渡の蔵元日記]  入力者: 尾畑留美子
年明けて10日も過ぎましたが、巷は新年会シーズン真っ盛りですね!

日本酒業界にもやっぱり年賀会があるのですよ。

毎年、お昼スタート。

新潟県内のお酒業界(蔵元、ビールなどのメーカーさん、卸屋さん、酒屋さんなどなど)が一同に集まり
今年一年の商売繁盛を願って「日本酒で乾杯!」。
(今年は女性は私だけでした・・・汗)

新潟は結構広いので、普段はなかなか顔を合わせることが少ない蔵元さんともお会い出来て近況報告や情報交換など。
貴重な機会です。

そしてこの後は業界の年賀会に続いてお取引先様の新年会に御招待頂き、
再び「日本酒で乾杯!」。

皆さん、お強いですからね〜。

乱れる方は一人もいらっしゃいません。

というか、飲み方がお上手というのが正しいかな。

「和らぎ水」をそばに置いて、きれいに日本酒を嗜みます。

この会でも、日本酒業界の将来についてあれこれと話題になりました。
やはり、日本酒ワールド、盛り上げたいですからね!

そして気分良く、私は新幹線に乗ってまたまた次の会合に・・・。

この蔵元日記でも何度かご紹介している「連合三田会」を盛り上げて下さった120美酒会の方々はじめイベント担当の方々の新年会。

都内某所で牡蠣づくしでした♪

オイスターには白ワインもいいですけど、
でもでも、やっぱり日本酒ですね(^^)。

皆さんが持ち寄った、全国選りすぐりの日本酒でまたまた「乾杯!」

もちろん、真野鶴もありました〜。

この会合では、久しぶりに長野の先輩蔵元様にもお会いでき、
貴重なお話の数々をお伺い出来たのも嬉しい限り。


さらに翌日は、所属する日本酒造組合中央会・需要開発委員会の会議。

こちらも毎回素敵な蔵元さんたちと御一緒させて頂いているのですが、
この日はさらに会議後の新年会で皆さんの自慢のお酒と、おいしい酒の肴で「乾杯!」です。

楽しく日本酒の旅をした年賀の日々でした(^^)。


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時期:2011年1月26日〜31日(25日はアイカード会員様の内覧会)
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