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ゴールデン・ウィークは佐渡に来いっちゃ! [佐渡の蔵元日記] 入力者: 尾畑留美子
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当蔵は年中無休なので、今日は私も出社していますが、 この陽気なので午前中はお酒の香がふんわり漂ってくる駐車場でしばらくぼ〜っとしておりました。思えば贅沢なものですね。
先日、ある神社に行ったのですが、穏やかな陽光の下、花々が満開で水芭蕉も見頃。”旬な自然”に触れて、その夜のお酒は一段と美味! 何せ蔵なもので、そこここに”旬なお酒”があるもので、つい手が伸びてしまうのであります・・・。 これもやはり贅沢な”旬”の楽しみ方と言えますが、佐渡ならではの贅沢ということでお許しを(笑)。
そして午後も引き続き良いお天気なので、「真野鶴・辛口吟醸」をぶら下げて近くの海辺に散歩してまいりました。 凪一つない静かできれいな海です! ここはドッグにもなっていて、たくさんクルーザーやモーターボートが 止めてあります。 最近は海釣りはもちろんですが、川釣りで佐渡にお見えになる方も 多いです。佐渡の川釣り、ご存じでした? 年に5回以上もいらっしゃる常連さんもいる日本海側の名所なのです。ダイビングスポットもありますし、佐渡の海、なかなか穴場ですよ!
さて、今年のゴールデン・ウィークの本番はやはり後半でしょう。 もうお出かけの予定はお決まりでしょうか?
もしまだ未定の方は、佐渡にお越しになってみませんか? 新緑のきれいなこの季節、きっといつもと違う空気に包まれます。 ”旬の自然”を味わった後は、当蔵で酒蔵探訪もお楽しみ下さい。 ”旬のお酒”をたくさん揃えておりますので、おいしい空気の後はおいしいお酒で体を満たして下さいませ。
ではでは皆様、「佐渡に来いっちゃ!」です!!
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アルゼンチンとシアトルからの客人 [佐渡の蔵元日記] 入力者: 尾畑留美子
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| 4月25日、少し肌寒く感じる佐渡島に、アルゼンチンとアメリカからお客様がいらっしゃいました。 お一人はアルゼンチンのブエノスアイレスから。 もうお一人はアメリカのシアトルからのお目見えです。 お二人とも出身地は同じミシシッピーで、さらにお名前がマットさん! そんな偶然もあるのですね。
佐渡の船着場から車で蔵にご案内することおよそ30分。 この日は少し肌寒かったので、薄着のお二人が心配だったのですが、 シアトルのマットさん曰く、「新潟はシアトルに感じが似てますね」とのお言葉で全く意に介する様子もありません。 私も昔シアトルに旅行で行ったことがあるので、坂の多い街並みや天気、某コーヒーメーカーや映画「Sleepless in Seattle」の話などをしているうちにあっという間に蔵に到着です。 (本当は途中で「越淡麗」の田圃を見てもらおうと、いつもと違う細道に入っていったら迷ってしまいました・・・汗)
残念ながら造りの作業は終わってしまったのですが、せっかくなので蔵の中をご案内させて頂きました。お酒を勉強しているということもあって、なかなか酒造りにはお詳しいお二人。飛んでくる質問も通なものばかりで、思わず「新潟清酒達人検定」の受験をすすめたくなってしまいました!(残念ながら、英語の試験はないのですけど・・・)
日本酒とワインの共通する部分や、逆に日本酒ならではの風習や造りなどにも言及しつつ、我が小さな手造り蔵をくまなく(?)ご案内し、その後はいよいよお酒のティスティングです。
(つづく)
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杜氏の安堵の笑顔と「真野鶴・万穂」 [佐渡の蔵元日記] 入力者: 尾畑留美子
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| 昨日4月23日、佐渡島内のホテルで当蔵恒例の「甑倒し」の祝宴を総勢31名で開催致しました。
「甑(こしき)」とは、酒米を蒸す大きな釜のこと。 ひと冬の始まりに、この甑をかまどに備え付ける作業を「甑起こし」といい、造りの最後の蒸し米を終えて、甑を釜から降ろすことを「甑倒し」と言います。 「甑倒し」というとどこの蔵でも大きな節目ということで、お祝いの祝宴が催されるのであります。
実際には当蔵の甑は2月28日に倒しているのですが、それからしばらく蔵では火入れ作業をはじめ、まだまだ大事な作業が残っているため、 4月に入ってから祝宴を開いています。
昨日挨拶に立った工藤杜氏(写真)は、作業が一段落したということもあってか緊張もほぐれた様子で、事故もなく無事に造りを終えた報告をしてくれました。造りの間は、いつも緊張した様子でほとんど一滴もお酒を飲まない杜氏ですが、この日はホッと安堵の笑顔を見せてくれ、宴席の間もたくさんお酒を頂いておりました。
杜氏さん、そして蔵人の皆さん、ひと冬、本当にお疲れ様でした!
さて、ちょうど時期を合わせて、「真野鶴・万穂(まほ)」の出荷準備が整いました! ご予約を頂いてお待ち下さっていた方々には、まっ先にお届けする手はずを進めております。 少し暖かくなってきた陽気にもふさわしい、フレッシュで満開の花を思わせる味わいです。 昨年は、このお酒がきっかけで当蔵のことを知り、ほかの真野鶴のお酒も飲むようになりましたよ、というお客様も結構いらっしゃいました。 そんなお電話やメールを頂いて、みんな感動しきりでありました。
「真野鶴・万穂」、今年も皆さんに愛される味わいとなっております。 まだお試し頂いていらっしゃらない方は、ぜひ一度お試しください! |
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韓国のニュースサイト”dongA.com”に登場 [佐渡の蔵元日記] 入力者: 尾畑留美子
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今日の新潟は気温も20度ほどで、さすがに春物登場の一日でした。 朝晩は冷えるのでつい厚着になってしまうのですが、 もうすべて衣替えしても大丈夫そうです。
さて、まだ衣替えするには寒かった先月の「酒の陣」には、 アメリカの他に、韓国、ロシアからもジャーナリストの方々が いらっしゃいました。 韓国の東亜日報のチョさんが ニュースサイト"dongA.com"で「酒の陣」の記事を書いて下さったのですが、そこに真野鶴も登場しています。 韓国語ではありますが、会場の熱気は十分に伝わってきます。
来年は、お隣の国・韓国からもたくさん新潟においで下さるかも しれませんね! |
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佐渡 大膳神社の能舞台 [蔵元の能日記] 入力者: 尾畑留美子
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| 今日、真野の大膳神社で今年初めての能が舞われました。 佐渡は能楽を大成した世阿弥が配流された地であり、 30余りの能舞台を有し、能学が盛んな土地。 この大膳神社の能舞台は、佐渡の宝生流大夫家である潟上本間家が、この地で能楽を広め定着させるための重要な拠点とした舞台であり、天皇家の行啓も賜った由緒ある舞台です。
狂言の演目は「棒しばり」。酒好きの次郎冠者と太郎冠者が、しばられた格好ながらも主人の目を盗んでお酒を飲んで舞いを踊る、とても楽しい演目です。一献進むごとに足もとがふら付いていく仕草も、酒好きには笑いを誘われるばかり。
続いて、能の「土蜘(土蜘蛛)」が始まりました。 おごそかに鼓の音が木々の合間に響き出すと同時に、風がぞわぞわと動き出し、小雨が降り出しました。大膳神社を囲む森までもが演出に一役かっています。
後半になって、土蜘蛛が登場するとその不気味なお面に緊張感が走ります。そして蜘蛛の精と武者の戦いが始まり、ぱっと白い蜘蛛の巣が放たれると小さな舞台が戦場のように大きく見えるのだから不思議です。
今日の演目は、真野能楽会によるもの。 真野は古くから能楽が盛んで、図書館にも熱心に能学の本を収集した様子が伺えます。能学の教室も開かれていて、子供も参加しています。
これから夏秋にかけて、佐渡ではたくさん能舞台や薪能が見られます。 革新を繰り返してきた伝統の能。そんな素晴らしい宝が佐渡に 根付いているのは誇らしいことです。
これから少しづつ、そんな魅力もお伝えしていきたいと思います。
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