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精米所がフル稼働 [佐渡の蔵元日記] 入力者: 尾畑留美子
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| お米の稲刈りも落ち着き、当社では先日から精米所がフル稼働しています。 大きな精米の機械が丁寧に丁寧に酒米を精白していく様子は、 なかなか見ていて楽しいです。 削り取られたものも、外側から順番に違う場所に集まっていくのですが、ブラウンがかったものから、最後の芯を削った粉の方は白いきらきらさらさらしたものになっていきます。
今は五百万石を中心に精米しているののですが、50%まで削ったものなどは真珠のように輝いていて、「お米」と呼ぶにはあまりにきれい。
精米所に入ると、いつも芳しいお米の香りがします。 きれいに積まれた米俵を見ていると、この「米」が「酒」に変化するという、その大事な一歩を改めて感じます。 |
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佐渡で日本酒を学ぼう! [佐渡の蔵元日記] 入力者: 尾畑留美子
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| 10月4日の薪能の始まる前に、お酒のセミナーをさせて頂きました。 今回は海外から佐渡にいらした方々を中心に初心者向けの酒講座であります。いろいろと初めてのこともあったので、アタフタした場面もありましたが、皆さんに喜んでいただけて安堵致しました・・・。 (ご協力下さいました関係者の皆様、改めてお礼申し上げます!)
その後、薪能の演目「紅葉狩」の酒を酌み交わすシーンを見ながら、 能と酒のまた妖しくも密なる関係などに思いを巡らせるのでありました。 |
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秋の薪能「紅葉狩」に酔う [蔵元の能日記] 入力者: 尾畑留美子
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| 佐渡の薪能もいよいよ大詰めを迎え、昨晩、今年最後の演目が 両津の諏訪神社の野外能舞台で開催されました。 夜の7時30分の開演時間が迫ると、およそ300席の観客席はあっという間に埋まっていき、火入れの儀式が始ります。
演目は「紅葉狩(もみじがり)」。 美しい女たちが紅葉狩りをしている所に、鹿狩りにやてきた平維茂らが通りかかった。馬をおり、静かに通り過ぎようとしたところを引き留められ、美女の舞に酔い、盃を重ねるうち、いつしか深い眠りに落ちていく。維茂が酔い臥してしまうと、にわかに気色を変えた女たちは「夢ばし覚まし給ふなよ」と言い残してその姿を消した。やがて夢中に神のお告げがあり、維茂が眼を覚ますと、女は恐ろしい鬼の姿となり維茂に襲いかかろうとしていた・・・。
佐渡の紅葉はもう少し先になりますが、写真のように美しい紅葉色の着物に身を包んだ登場人物たちが現れ、まるで諏訪神社のある丘の上だけは一足先に真っ赤な紅葉に包まれたかのように妖しく華やいでいました。 観客もほ〜っと見とれているのが伝わってきます。
今回も児玉信先生の見事な解説付きで、初心者にも十二分に楽しめる内容でありました。 さらに英語のイヤホンガイドの用意もあったので、海外からのお客様も結構いらっしゃり、佐渡ならではの能の舞を堪能していらっしゃいました。
来年も春から薪能が始まります。 次は皆さんも見にいらして下さい。
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27年の時を経て、朱鷺大空に舞う [佐渡の蔵元日記] 入力者: 尾畑留美子
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| 2008年9月25日午前10時30分。 朱鷺が佐渡の大空に放たれました!
今日は少し雲が厚く天気予報は雨だったのですが、 なんとか持ちこたえての記念式典。 私もシャトルバスに乗って会場に行ってまいりました。
場所は佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションのそばの 見晴らしの良い田んぼ。 見学者用に敷かれてあるシートには、たくさんの人の気配を感じてうれしくなったのか、コオロギがあちこちからやってきて飛び跳ねていました。
この日は秋篠宮同妃両殿下の御臨席のもと、見学に行った大勢の島民が見守る中、オス・メス各5羽の朱鷺が元気に大空に放たれました。
その昔、佐渡の里山に広く生息していた朱鷺は、乱獲や生息環境の変化により絶滅の危機に瀕しましたが、昭和56年にすべての朱鷺が捕獲され佐渡の朱鷺センターに保護されました。 その後、平成11年に中国より「ヨウヨウ」と「ヤンヤン」のペアが到着し、「優優」が誕生。その愛らしい姿で日本中が湧いたのは記憶に新しいかと思います。
それから9年の時を経て今や佐渡の朱鷺は122羽に増え、 そして実に27年ぶりに、佐渡の長く大きな夢であった朱鷺の飛翔が実現したのです。
私も9年前に朱鷺のヒナが誕生してから、朱鷺が佐渡の空を舞う姿を 楽しみにしていた一人です。 今日、朱鷺は、あのうすいピンクのような、オレンジのような、美しい朱鷺色の羽を見せて大空に飛び立っていきました。 その姿は多くの島民、そして小学生の目に焼きついたことと思います。
10羽の朱鷺が元気に野生復帰してくれることを祈りつつ、 「朱鷺の島」の酒として、これからの酒造りシーズンも頑張ります!
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酒造りのはじまり [佐渡の蔵元日記] 入力者: 尾畑留美子
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| 本日朝、蔵のお祓いが執り行われました。 年に一度、造りが始まる前に行われる大事な行事です。 今日も神主さんにお越し頂き、お清めとともにこの冬の造りの安全と成功を祈願致しました。 まだ初秋なのですが、このお祓いがあると、気持は一気に冬の造りへと向かいます。
シンプルな蔵の中で、参加者全員の願いが重なります。
そろそろと稲刈りも始っています。 佐渡の蔵での造りのシーズンも、これから始ります。
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