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訪星報告(2) [旅する地酒] 入力者: 尾畑留美子
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| さてさて、この写真はアジア・グランド・レストランで行われた試飲会の時の様子です。 皆さん、いろんなお酒の味の違いをゆっくりと楽しんでくださいました。
思えば、今回のシンガポールでは、初めて食べるものにもたくさん出会いました。例えば、シー・キューカンバー(形を思い浮かべて下さい。そう、ナマコです!)、北京ダックの豚さんバージョン(北京ピッグ?)、鳥の足さん(腿でも脛でもなく、その先であります)・・・。そしてシンガポールの庶民的一皿のチキン・ライス(美味!)。
こんなおいしい食事と一緒にもぴったりな日本酒。 もっともっと、お料理との相性も勉強したいと思います。 |
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訪星報告(1) [旅する地酒] 入力者: 尾畑留美子
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| さて、前回も書きましたように、シンガポールに行ってまいりました。シンガポールは初めてまいりましたが、思ったよりも暑くなく、スコールもなくて過ごしやすかったです。 そして何よりも食のレベルが高いことには驚きました。
ということは、当然、日本の文化、食、そしてお酒への関心も高いわけであります。 アメリカなどに比べると、入っている種類はそんなに多くはないですし入手方法は限られていますが、それでもシンガポールには500以上の和食レストランがあって賑わっているとのこと。 (シンガポールは、佐渡よりも小さいのですけど・・・) 今回は主にシンガポール人の人向けに、お酒のイロハ、新潟・佐渡のお話をしつつ現地の方々の反応や好みを研究してまいりました。
写真は某高級中華レストランでの料理との相性の勉強会の様子ですが、 新鮮な魚介との組み合わせはばっちり!ちょっとした香辛料や付け合わせの食材で料理の香りなどは変わってしまいますが、そこがまた日本酒との良いバランスを生んでいきます。
高級レストランではもちろん素晴らしい料理を堪能できるのですが、シンガポールの人たちの普段の食事もとてもリーズナブルで美味。 ちょっとオイリーなものもありましたが、そういうものにはドライなお酒ですっきりと、なんていうのを考えていくのもまた楽しかったです。 (つづく)
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紅葉自慢 [蔵元の佐渡自慢] 入力者: 尾畑留美子
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| 秋も深まって、朝晩はヒーターのお世話になっています。 これからの佐渡ヶ島は、とても紅葉がきれいな季節。 古い神社や山の景色も深い紅色に包まれます。
先月末に訪星し、その後横浜、新潟とあちこちしていたために またまた日記がお留守になっていました(ごめんなさい)。 11月12月は例年お酒の業界は活気をおび、自然とあちこち出掛けるシーズンでもあります。
しかしながら、その合間には佐渡のきれいな風景を見に、ふらりと出かけたいとも思っています。 良い写真が撮れたら(撮れなくても?)、また皆さんにご紹介させて頂きます。
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真野祭りの獅子舞 [蔵元の佐渡自慢] 入力者: 尾畑留美子
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| どうです。威勢の良い獅子たちでしょう! 10月16日は、ここ真野のお祭りの日です。 日中、町内をこの威勢の良い獅子たちが練り歩き、勢いの良い運を各家に運んでくれるのです。
例年ですと、うちの蔵ではお祭りの夜は、飲めや歌えや(歌は冗談)で夜が更けるまで盛り上がるのですが、今年だけちょっとお休み。 その変わり、日中の獅子舞で元気をいただきました。
佐渡のお祭りは各地域で雰囲気も違うのですが、場所によってや朝まで宴が続く町もあります。佐渡人魂を感じますね! |
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蒸きょうのはじまり [佐渡の蔵元日記] 入力者: 尾畑留美子
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| いよいよお酒造りの甑(こしき)を立て、洗米した米を蒸す作業「蒸(じょう)きょう」が始まりました。 この作業が始まると、早朝から仕込み蔵は活気づき、蔵の上にはかぐわしい香りとともに湯気が立ち昇ります。 この朝のなんとも言えない空気や匂いは、大好きです。
私の子供の頃は、今とは違う場所でこの作業は行われていました。 今と同じうように早朝になるとお米の蒸しあがる音がして、 それを合図に甑のそばに走っていきました。 蒸しあがった酒米を、捻り餅をつくるようにちょっとひねってパクりと口に入れる杜氏。その後、小さなかたまりを私用に作って食べさせてもらったものです。 なんだか、酒造りの大事な作業に参加している気分になって、嬉しかったのを覚えています。
この作業に使う和釜(水を入れて沸かす大きな釜)を、蔵見学の皆様には見てもらえるように展示してあります。 最初は「なんだろう?」と眺めている方も、その上の説明を見て納得。 展示してあるものは小さい方なのですが、それでも十分過ぎるほどに大きいですから。
お米の炊き具合は、その後の発酵過程にも大きな影響を及ぼしますから、蒸(じょう)きょうはとても大事な作業です。
お酒造りはこれから3月まで続きます。 最後の蒸きょうも終わりこの甑(こしき)を倒すと、酒造りが無事に一段落したことを蔵全体でお祝する行事「甑倒し」が行われる位、この作業は大事な節目になっているのです。
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