蔵元日記

 
  2009年03月18日 (水)
「酒の陣」から広がる世界 [佐渡の蔵元日記]  入力者: 尾畑留美子
3月14日15日の二日間に渡って開催された「酒の陣」には、過去最高のおよそ78,000人がご来場下さいました。
15日の午後には新潟のビッグスワンで地元のサッカーチーム、新潟アルビレックスのホーム開幕戦があり、そちらも数万人のお客様で埋め尽くされたことを考えると、いかに多くの方が足を運んで下さったことかと感謝の気持ちでいっぱいになります。

15日の「新潟清酒達人検定」は約1,200人の方が挑戦したとのこと。昨年「銅の達人」に認定された方の多くは、今年「銀の達人」に挑戦されたようです。試験後当社のブースに寄って「難しかったな」なんてぼやく声もチラホラ聞こえましたが、きっと今年もたくさんの新潟清酒の達人が誕生することと期待しております。

そして、今年の目玉でもあった「越淡麗バー」も大盛況。
当社からは越淡麗100%(精米歩合35%)の「真野鶴 実来(みく)」をはじめてお披露目した場でもあります。
当社の看板酒となっている「真野鶴 万穂(まほ)」が、金色にきらめく稲穂が一面に広がる様子をイメージさせるとしたら、「真野鶴 実来(みく)」は、稲穂の実りの到来を彷彿とさせる味わいです。
初日に味わったお客様が、さっそく翌日もおいしかったからとお求めに来て下さり、私たちも実りを感じることが出来ました。

毎年盛況な「酒の陣」ですが、楽しんでいるのはお客様だけではなく、
出展している蔵元も同様にワクワク楽しんでいます。

そしてここでの出会いが大きな輪となって広がっていくのを感じます。
今年出会えた方々に、そして今年は出会えなかった貴方に、
来年「酒の陣」でお会いできますよう、今から楽しみにしています。
 
 
  2009年03月16日 (月)
「酒の陣」時間の楽しみ [佐渡の蔵元日記]  入力者: 尾畑留美子
「酒の陣」は単にお酒を飲むだけではなく、酒文化、新潟文化を知ることのできるイベントです。

例えば:
 ●もちつき実演とふるまいもち
 ●きき酒チャレンジ大会
 ●道場六三郎氏の料理後援会
 ●古町芸妓の舞
 ●越後酒造り唄
 ●酒粕発酵食品についてのセミナー
 ●新潟、酒の器と味覚のセミナー

そして、会場ではお食事もお酒に負けじと新潟自慢のオンパレード。
すし組合の皆さんによる握り鮨、酒に合わせたおつまみのコーナー、新潟の米を堪能できる「にいがた米の陣」や「鍋の陣」コーナー。
来場者はお気に入りのお酒と一緒に食事を楽しんで頂けます。

また、年々増えている外国人のお客様にも朗報が。
今年は昨年発行した「新潟清酒達人検定テキストブック」の英語版と言える、「The Niigata Sake Book」がThe Japan Times社から発刊されました。
さらに会場では新潟県醸造試験場の渡邊健一場長による「英語による新潟のお酒紹介」セミナーも実施され、多くの海外からのお客様が受講。
シンガポールからいらした私たちのパートナー(写真)も、とても勉強になったと喜んでました。

でも、一番蔵元として嬉しいのは、参加者の皆さんのニコニコしている笑顔です。お猪口を持って、お気に入りのお酒に出会っては「おいし〜い」と声を発していらっしゃいます。とあるお客様は「これから、お酒のコミュニティ作ろうよ〜」なんて明るい声を聞くと、ニッポンの国酒・日本酒、頑張らなくっちゃ!と元気になってきます。

二日間、あっという間のイベントですが、外の寒さなど吹き飛ばすホットな気持ちでいっぱいになる素晴らしい酒祭りなのです。
 
 
  2009年03月14日 (土)
にいがた「酒の陣」盛況にスタート! [佐渡の蔵元日記]  入力者: 尾畑留美子
いよいよ3月14日、待ちにまった「酒の陣」の幕開けです!
当日は朝10時のオープン前から長蛇の列。
あっという間に会場は人で溢れんばかりとなりました。

今年6回目を迎える「酒の陣」ですが、毎年パワーアップしております。
今年の注目は、「復活!越淡麗バー」ちうことで、究極の新潟の酒米・越淡麗で仕込んだお酒を取りそろえた特別コーナーが復活したこと。蔵ごとに新たな命を吹き込まれた越淡麗のお酒が味わえます。
そして、当社の用意した「真野鶴・実来(みく)」も早々に売り切れてしまったようです。

そしてもう一つは「戦国武将の酒」の限定試飲。
ちょうど新潟が舞台の大河ドラマ「天地人」が話題でありますが、ドラマを見ながら「この当時のお酒ってどんなだったんだろう?」と思った人は多いはず。その素朴な知りたい気持ちにこたえて、新潟県酒造組合がオリジナルで仕込んだのは、この「戦国武将の酒」であります。
甘くて酸味もあり、少し色味もある素朴な味わい。
現代の新潟の淡麗な洗練された味わいとの比較の中で、先人たちの技術の歴史を感じることができるコーナーです。

しかし、もっとも皆さんが楽しみにしているのは、新潟のほぼ全蔵元が参加し、用意している銘酒の数々。
各ブースには蔵元自ら説明しているところが多いので、会話を楽しみながら、また広い新潟の地酒の特徴などを感じ取って頂ければ幸いです。
 
 
  2009年03月13日 (金)
新潟地酒とNYワインを新潟フレンチで楽しむ(2) [佐渡の蔵元日記]  入力者: 尾畑留美子
「新潟地酒とNYワインを新潟フレンチで楽しむ夕べ」、下記が本日のメニューでございます!

下記が今回の「新潟地酒とNYワインを新潟フレンチで楽しむ夕べ」のメニューです。

●蛍烏賊のブルゴーニュ風パイ包み焼き
 ずわい蟹と根セロリのレムラード
●桜鱒2種の調理法で*写真
 (桜増すのブランダードと燻製の香りをつけた桜鱒コンフィ)
●オーストラリア産骨付き仔羊肉のポワレ
 季節の彩り野菜添え
●本日のデザート
 越後姫の軽いグラタンと酒かすの小菓子

合わせるお酒は、NYワインの「LENZ」の赤と白。新潟の地ビール、スワンレイクビール、そして真野鶴の秘蔵酒を4種類。
新潟淡麗を感じる辛口タイプのお酒から、大吟醸の生酒、金山の秘蔵古酒、活性にごり酒と幅広くそろえてみました。

フレンチとワイン、というと間違いのない組み合わせなのでしょうが、日本酒とフレンチも意外なほどにしっくりするのには驚きました。
特に、秘蔵古酒と仔羊がぴったり。
この仔羊のポワレのソースには隠し味で酒粕がちょっぴり使われていたのですが、独特の野性味と酒粕の甘みが優しく調和し、古酒のシェリーのような香りがそれらと絶妙なハーモニーを奏でます。美味なり。

今回は「新潟フレンチ」ということで森本シェフが要所要所で新潟の素材をうまく取り入れて下さったこともあり、大変素敵な酒ディナーとなりました。

まさに「酒の陣」の前夜祭を飾るにふさわしい一献でした!
 
新潟地酒とNYワインを新潟フレンチで楽しむ(1) [佐渡の蔵元日記]  入力者: 尾畑留美子
「酒の陣」前夜の3月13日。広〜い会場で各蔵元は飾り付けに余念がありません。年々、力作が増える各蔵元のブース。当社も頑張って飾り付け、なかなか素敵な見栄えになりました(自画自賛)。

そして夕方、新潟市内の万代シルバーホテルにて「新潟地酒とNYワインを新潟フレンチで楽しむ夕べ」を開催致しました。

今回はニューヨーク新潟県人会の大坪賢次会長の新潟来訪歓迎会を兼ねてのスペシャル酒ディナー。
会長が地元ニューヨークからLENZの赤ワインと白ワインをご用意下さるという光栄なお申し出を頂き、当日のお料理は新潟フレンチでのフルコースをご用意することと致しました。
そして私どもの蔵からは、新潟フレンチに合う秘蔵酒の数々を。
そして嬉しいことに新潟の地ビール、スワンレイクビールも会場に到着です。まさに三大醸造酒の宴。

会場に集まった14名は、まずはそのグラスの多さに圧倒されていましたが、すぐにおいしいお料理に目が釘付けです。
渾身のフレンチコースをご用意くださった森本シェフのお料理の説明にひたすら耳を傾ける私たちでございます。(続)
 

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