蔵元日記

 
  2009年05月17日 (日)
The Niigata Sake Book [佐渡の蔵元日記]  入力者: 尾畑留美子
新潟県酒造組合では、毎年「酒の陣」という新潟の一大酒祭りを開催しておりまして、今年は3月14日15日に「2009酒の陣」が開催されました。

特に昨年からは同時開催として「新潟清酒達人検定」という、新潟のお酒の達人を発掘のための検定制度をスタートさせ、銅の達人、銀の達人、そして最後は金の達人を目指して日本酒ファンの方々に挑戦して頂いています。

さて、検定といえば、テキストが必須でありますが、昨年ご紹介したように、新潟県酒造組合では「新潟清酒達人検定公式テキストブック」を発刊しました。(新潟日報事業社発行)

そして、今年はなんと、その英語本が登場致しました!
(・・・て、前置きが長くてすみません)

この英語本hThe Niigata Sake Book」はJapan Times社より発行(2,100円)。
新潟のお酒の魅力はもちろんですが、基本的な日本酒のイロハから、中級の知識、そしてちょっと”通”なエピソードまで満載なので、外国の方はもちろんですが、そんな情報を英語で読みたい方には必須です。

写真は某ブックショップでの英語本コーナーです。
お料理や文化のコーナーで、一際目立っておりました。

お近くの本屋さん、またはいろんなネットでも販売していますので、
ご興味のある方はぜひご覧下さい!
 
 
  2009年05月16日 (土)
お得な佐渡の旅が始まります [蔵元の佐渡自慢]  入力者: 尾畑留美子
佐渡への旅は、一時間で着く高速のジェットフォイルか2時間30分かかるカーフェリーかの選択肢がありますが、自家用車をご利用の場合は、カーフェリーをご利用頂くことになります。

そんな自家用車派の方に朗報です!

佐渡汽船では今度の5月30日(土)から7月26日(日)までの土・日・祝日に限り、本土発の乗用車の往復運賃特別割引を実施致します。
片道1,000円、往復2,000円の特別料金!(乗車する人の運賃は別途かかります)
*詳細については佐渡汽船ホームページをご確認下さい。

これを機会に、このシーズンは佐渡にご家族で、グループでいらっしゃいませんか?ゆっくりとマイペースで巡る佐渡の旅で、きっと新しい発見があるに違いありません!
 
 
  2009年05月11日 (月)
長谷寺の牡丹巡り [蔵元の佐渡自慢]  入力者: 尾畑留美子
佐渡にはたくさんの神社仏閣があります。その中でもこの季節に優美な姿を見せるのが、旧畑野町にある長谷寺です。

長谷寺(ちょうこくじ)は大和の長谷寺を模して建てられたと言われています。両津港から車で約30分ほどの場所にありますが、世阿弥や日蓮上人もこの寺に立ち寄ったと言われる由緒あるお寺です。

5月のこの時期は牡丹の花が見事に咲き誇っていて、多くのお客様が訪れる季節。そのふくよかで高貴な美しさは白、ピンク、紫、赤と色ごとに見る者の心を捉えます。ここ長谷寺には約30種類の牡丹が咲いていて、江戸時代には薬用、薬膳料理としても珍重されてきたそうです。

艶やかな佐渡の一面を楽しめる長谷寺の5月です。

*参考:佐渡観光協会
 
 
  2009年05月06日 (水)
酒米・越淡麗の田植え (2) [佐渡の蔵元日記]  入力者: 尾畑留美子
新潟の新しい酒米「越淡麗(こしたんれい)」。
お酒ファンの方は、この名前を耳にしたこともあるかと思います。
では、どんなお米なのか?

以前(2007年8月)、「新潟日報」にてエッセーを連載した時の一つ、「越淡麗」を一部抜粋御紹介致しますね。

●「越淡麗」●
 新潟の酒米といえば、五百万石が有名です。新潟県が1957年に独自に開発した酒米で、新潟清酒躍進の立役者として大活躍し、この五百万石は兵庫県などで栽培される山田錦とともに日本の二大酒米として君臨しています。
 しかしながら、この酒米には高精白すると砕けやすい、という難点もありました。その問題を解決すべく、構想18年をかけて開発され、昨年(*2007年時点より)お披露目となったのが、五百万石と山田錦を掛け合わせた「越淡麗」という新しい酒米です。五百万石のすっきり淡麗な味わいと、山田錦の膨らみのある味わいを併せ持つ、新潟期待の新星です。
 そんな血筋の良さを感じさせるこの米ですが、その反面、栽培面では背が高く倒れやすいという特性もあります。穂肥の量が多過ぎれば倒れてしまう危険性があるし、また、米にタンパク質が多くなり、酒質に影響が出てしまいます。逆に量が少なければ米粒が小さくなったり、とやはり影響が出てきます。如何に良い原料で仕込むかは酒造りにとって大変重要であるため、県の酒造組合では越淡麗について栽培農家と個々の蔵とが直接結び付いた契約栽培のみしか認めず、さらに酒米研究会を組織し、より良い米づくりに向けて研究を重ねています。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

実際に、「越淡麗」の評価は高まるばかり。
「真野鶴」でも、今年は「越淡麗35%」の大吟醸を仕込みました。
このお酒については、また後日ご報告致します!
 
酒米・越淡麗の田植え (1) [佐渡の蔵元日記]  入力者: 尾畑留美子
ゴールデン・ウィークも最終日。
テレビではETC効果で高速道路を利用しての旅行の様子が紹介されていますが、佐渡の(いや、新潟の)ゴールデン・ウィークは一味違います。ゴールデン・ウィークは田植えウィークなのです。

会社勤めの人たちも、このゴールデン・ウィークは実家や親せきの田植え作業を手伝うのが恒例行事。佐渡の国仲平野(佐渡の中央の平野部分)はそんな田植えの人たちのトラクターが目につきます。

「真野鶴」の酒米・越淡麗も、今日田植えはじめでした。
「越淡麗」とは、日本の二大酒米「五百万石」と「山田錦」を掛け合わせて作った構想15年の新潟独自の酒米。
年々、その作付面積は増えていまして、「越淡麗」仕込みのお酒も多くなっています。

写真は新穂のスーパー農家、相田さん(左)と弊社社長。
相田さんは県知事賞を受賞するなど、そのお米の品質の高さは有名です。相田さんの「越淡麗」、きっと大きく育ちますよ!

 

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