蔵元日記

 
  2009年07月20日 (月)
旅する地酒 [旅する地酒]  入力者: 尾畑留美子
三連休、たくさんのお客様が佐渡においで下さっています。
お宿で飲んだんだ、と蔵に立ち寄って下さる方もいらっしゃり、
蔵も賑わっています。

今週から夏休みに入りますから、これから旅行を計画している人も
多いのではないでしょうか?

この7月、当社の真野鶴もあちこち旅に出かけました。

韓国、アメリカ、ドイツ。

「旅する地酒」。

私はそう呼んでいます。

旅する地酒たちは、佐渡の風土を今日も世界中で語っているのです。

*参考エッセー「万穂、ロンドンに行く」(「晴雨計」エッセー掲載エッセー)
 
 
  2009年07月19日 (日)
まるで花束!?「旬ちゃん野菜通信・夏1号」 [旬ちゃん野菜通信]  入力者: 尾畑留美子
当社にある日突然、野菜チームが発足してから早一か月半。
その間、尾畑農園の旬ちゃん野菜たちは、すくすくと育ってまいりました。

時には、「え、こんな野菜あったの???」なんてのも(苦笑)。

パタパタはじめた旬ちゃん野菜第一回は、おかげさまで大変ご好評頂き野菜チームは嬉しい悲鳴。

下記は6月の初回ご案内(ほとんど号外扱いでありましたが)をご利用頂いたお客さまの声でございます。

「出荷のご連絡ありがとうございました。予定通り届きました。
早速、グリーンアスパラをいただきましたが、歯ごたえがよく、
新鮮さあふれるアスパラに大満足です。
また、ニンジンと玉ねぎは夕食用のサラダにしていただきます。
(味見をしましたが、香りが良くて美味しい!普段使っている野菜との違いを感じました)」

Y様、ありがとうございます!

お待たせ致しましたが、やっと「旬ちゃん野菜通信・夏1号」が整いました。

今回は、写真でもご覧頂けるように、まるで花束のようなカラフルさ!!

特に注目は4種類の色とりどりの高級ポテトと、珍しい福耳とうがらし(ピリ辛ピーマン)です。

ポテトなどは、赤、紫、黄、ピンクと揃っていて、それらを並べただけでも楽しい一皿になってしまうほど。

福耳は私もここしばらくは毎日食べておりますが、とても調理がしやすく、ピーマン特有の香りは控え目、しかしながらピリっとした辛さがあって、お酒と合うこと必至です。

少しづつ、組み合わせてクール便でお届け致します。
重いお野菜、おうちまで届くとちょっと嬉しいですよね♪

商品の詳細とお求めは、こちらまで。
 
 
  2009年07月18日 (土)
4つの高級カラフルポテトたち [旬ちゃん野菜通信]  入力者: 尾畑留美子
この写真、ひょっとするとまるで「豆」のようですよね。
赤、紫、黄、ピンクのカラフルなお豆たち・・・

しかしながら、正解はな〜んとPOTATOです!

これも尾畑農園で栽培しているポテトたち。

今日は全部持ってきて、塩ゆでして、大試食会でした。

右の二つは、切り口も皮ど同様、ピンクと紫なのですよ。
切った瞬間、「おぉ!」と驚愕の声(笑)。

では、ポテトたちの紹介と味わいを。

右から


◆「ノーザンルビー」(右端)
 茹でても鮮やかなピンクのポテト。何せ茹でても可愛いピンク色は変わりませんから、お料理がとってもキュートになること間違いなし!
味わいはあっさり系ですので、これからの季節、ピンク・ヴィシソワーズなんてお洒落かも。

◆「シャドークィーン」(右から二番目)
こちらもインパクト大の紫色のポテト君。やはり熱を加えてもちゃ〜んと紫でありました。味わいはきちんとおジャガ。色合いを生かすべく、フライドポテトにしたり、紫玉ねぎと一緒に調理したりもおもしろいかも。

◆「レッドムーン」(左から二つ目赤いポテト)
皮は赤いですが、中は黄色みの強いおジャガ様。
柔らかくって甘みもありますので、バターをのせたり煮物にすると良いかも。

◆「インカのめざめ」(左端)
最近注目の「インカのめざめ」、ご存知の方も多いと思います。
一口食べてびっくりの甘さ。栗やさつまいものよう、とよく言われますが、まさにそんな感じ!あまりのほくほくした栗風味に、手をかけるのがもったいなくて、ひたすら塩を振っては食べておりました。

4つの高級ポテトの食べ比べ、見た目も味わいもそれぞれで、これだけでも立派な一皿になりました。
最近は有名レストランなどでよく出現するらしい、これらの珍しいポテト様たちを、今回は島の農園よりお届けすることと致します!

次の号で、「旬ちゃん野菜通信・夏1号」をご案内しま〜す。
 
 
  2009年07月17日 (金)
ピリ辛ピーマン、福耳の季節 [旬ちゃん野菜通信]  入力者: 尾畑留美子
暑い日が続きますね。
ちょっと前まで東京大阪と出張だったのですが、久しぶりにニッポンの暑い夏を痛感してまいりました。

一方の佐渡の今日は、さっと雨も降って過ごしやすい一日です。

海からの風を受けて、久々に尾畑農園に行ってまいりました。

さぁて、写真のピーマンらしきもの、ご存じですか?

これは、「福耳」と言います。
名前だけでも福福しい気分になりますね。

肉厚のピリ辛ピーマンで、大きなものは、大人の手のひら位ありまして、大型とうがらしのような形。

ちょっと留守にしている間に、大豊作の鈴生りで迎えてくれました。

これが、素晴らしく美味なのですよ。

焼いてちょこっと薄口醤油を垂らすと、となんとなく京野菜っぽい味わいになりすっきりとした辛口純米酒がすすみます。

あるいは、適当な大きさに切って豚肉やナスなどと一緒に炒め、
お砂糖と味噌で味付けすると、福耳のぴりっとした辛さとコクのある甘味があいまって御飯が進みます!
こんな味わいには、コクのある純米吟醸がおすすめ。

ここ数日、なんだかんだと毎日10個づつ位、たいらげております。

すっかり福耳ファンです。

この福耳、秋口まで景気良く採れます。

もちろん、只今、旬ちゃん野菜通信も準備しておりますので、
今しばらくお待ちくださいね!

*旬ちゃん野菜通信発足ストーリはこちらまで。
 
 
  2009年07月07日 (火)
愛飲家の旅〜映画と酒と佐渡〜 [旅する地酒]  入力者: 尾畑留美子
最近、佐渡が映画やテレビの撮影現場になることが増えているそうです。

蔵に戻るまでは、東京で映画会社で働いていたので、ついついそんな話はうれしくなってしまいます。

島独特の風景が撮れるのだそうで、結構いろんな方たちがこの島で映像を収めているようです。

今後もそんな予定があるようですし、フィルムを通して世界中に佐渡が発信されていくなんて素晴らしい!

映画つながりで書いた下記のエッセーを思い出しました。


◆◇◆「愛飲家の旅」◆◇◆

2005年のアカデミー賞脚本賞に輝いた映画「サイドウェイ」、ご存じでしょうか?
ワインおたくの主人公マイケルとその親友との一週間のワイナリー巡りの旅を描いた、ホロ苦くも良質なヒューマンコメディー。

広々としたブドウ畑の風景や、それぞれのワイナリーで試飲しながら主人公がこぼす愛に満ちた(たまに辛辣な)コメントの数々に触発され、この映画を見た後はワインが飲みたくなること必至の一本です。

この映画の影響で、舞台となったアメリカ西海岸のサンタ・バーバラは世界中に名を知られ、空前のワインブームに沸きました。
小規模なワイナリーがほとんどというこの地域は、ワイン産業、観光業ともにその後も発展しているそうです。

マイケルのような蘊蓄こそ言いませんが、お酒をめぐる旅、実は私も十年ほど前に、東京の映画会社を退社して佐渡の蔵に戻るまでの間に挑戦しました。ドイツとイギリスでは地ビールを堪能し、フランスやイタリアではあまたあるワイナリーをふらりと訪ね歩きました(写真)。

一面に広がるブドウ畑を眺めつつ、土と湿った葉っぱの香りを感じながらワインを試飲する贅沢。

そんな時間を体験することで、異国から訪れる初めての土地でさえ、なんだか第二の故郷のように身近に感じられるのも不思議なお酒の魔力です。
おいしいお酒が生まれる銘醸地ならではの旅の楽しみ方といえます。

新潟にも、当蔵を含め、ふらりと蔵見学ができるところがたくさんあります。
お客様の中には、日本全国の蔵巡りを趣味としている方も結構いらっしゃり、愛飲家グループの酒蔵ツアーなどもあるそうです。
酒造りに携わる者としては、なんとも頼もしい存在です。

さらに、いつか「サイドウェイ」のように、日本酒をめぐる旅を描いた映画が制作され、世界各地で大ヒットしたならば・・・。

にわかに元映画宣伝ウーマンの妄想は膨らみます。

もっとも、日本酒おたくが主人公になるかづかは疑わしい限りでございますが・・・。

新潟日報「晴雨計」2007年9月5日のエッセーより)


追記:映画「サイドウェイ」日本版が映画化されるようですね!楽しみ。
 

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